秋のくだものの代表格のひとつでもある「柿」。
筆者が住む津和野でも、至る所に柿の木があって、たわわにオレンジ色の実をつけています。
しかしこの柿、実はとっても珍しいものだったのです。
そこで今回は、「つわのとんぎり柿」をご紹介していきます。
つわのとんぎり柿とは?
「つわのとんぎり柿」は、島根県津和野町で取れる柿の種類のひとつで、
津和野町の日原地区では”きねり柿”とも呼ばれています。
そんな、つわのとんぎり柿のルーツは古く、幕末の江戸時代に遡るのではないかと一説では考えられています。
幕末の津和野の暮らしを描いた「津和野百景図」に柿が描かれていて、
昔から津和野では柿がよく食べられていたのかな?と思います。
ただ、この絵の柿が「とんぎり柿」を描いたものなのかは不明です。
つわのとんぎり柿の見た目
つわのとんぎり柿は、西条柿などど同じような渋柿の形をしていますが、
富有柿と同様に、木になったまま甘くなる甘柿です。
木になったまま甘くなるため、痛むのが早く、
そのため、津和野町外の市場には出回らなかったのではないかと考えられています。
とんぎり柿のドライフルーツができたきっかけ
この柿、実はつい最近まで、見向きもされないただの”柿”だと思われていました。
しかし、地元の高校生と地域の人が、放置された柿をみて
クマやサルの被害につながっちゃうから、うまく活用できないかな?
と考えたことがきっかけで、現在のドライフルーツへとつながります。
そして、活用方法をいろいろと試行錯誤し、調査する中で、
この柿が津和野にしかない珍しい柿なんだと発覚したそうです。
つわのとんぎり柿(ドライフルーツ)レビュー
では早速、先日購入したとんぎり柿のドライフルーツをいただいていきたいと思います!
津和野ドライとんぎり
・原材料:柿(津和野町産)
・内容量:30g
・消費期限:製造日より1ヶ月(※製造時期により消費期限の期間は変更になります。柿の熟れ具合が変わるので…)
・お値段:200円(イベントでの購入価格)
ドライどんぎりのパッケージには、可愛らしい絵のシールが貼ってあります。
袋の中には、輪切りと縦切りの形の2種類が入っていました。輪切りの形、かわいい!
食感は少し硬め。ドライフルーツというと、マンゴーやいちじくのように”ねっとり”としたイメージがありますが
こちらのドライとんぎりはカラッとしていて、ポリポリといただけます。
歯にひっつく感じがなく、非常に食べやすいです。
お味は、柿の風味が噛めば噛むほど出てきて美味しい!
柿の甘みもだんだんと増えてくる気がします。
つわのどんぎり柿を買える場所は?
つわのとんぎり柿のドライフルーツは、現在3箇所で販売されています。
つわのとんぎり柿(ドライフルーツ)の販売箇所
・Blue Bowl(ブルーボウル)
・道の駅 シルクウェイにちはら
・道の駅 津和野なごみの里
今後も販売店舗を増やしている段階とのことなので
最新情報については「つわのとんぎりプロジェクト」の公式サイトや公式SNSよりご確認をお願いします。
BLUE BOWL(ブルーボウル)
- 住所:〒699-5602 島根県鹿足郡津和野町直地76-2(Googleマップで開く)
- 営業時間:10:00〜17:30
- 定休日:火〜木曜日(臨時休業あり)
- 電話番号:080-6118-8273
- 公式サイト
道の駅 シルクウェイにちはら
- 住所:〒699-5212 島根県鹿足郡津和野町池村1997-4(Googleマップで開く)
- 営業時間:8:00〜19:00
- 定休日:年中無休(年末年始など臨時休業の場合あり)
- 電話番号:0856-74-2045
- 公式サイト
道の駅 津和野なごみの里
- 住所:〒699-5613 島根県鹿足郡津和野町鷲原イ256(Googleマップで開く)
- 営業時間:9:00〜21:00(木曜日のみ 18:00まで)
- 定休日:年中無休(年末年始など臨時休業の場合あり)
- 電話番号:0856-72-4122
- 公式サイト
生のとんぎり柿が食べたい方は・・・
柿がお好きな方の中には、ドライじゃなくフレッシュな生のまま食べたい!といわれる方がいるかもしれませんが
加工されていない生のつわのとんぎり柿が販売されているのは、みたことがありません。
ですが、時期になると、津和野町内のいろんなお店の入り口に柿が置かれており、
ご自由にお持ち帰りすることができます(笑)
年によってばらつきがありますが、とんぎり柿が熟す時期の目安は、10月初旬〜末までの印象です。
2023年はどのお家も柿が当たり年だったと伺っているので、
2024年はとんぎり柿のなる数が少なくなると予想されます。
つわのとんぎり柿 まとめ
今回は、津和野にしかない珍しい柿「つわのとんぎり柿」をご紹介しました。
ドライフルーツだけではなく、
このドライとんぎりをブランデーに漬けて戻して使ったパウンドケーキが、津和野のイベントで販売されていたりします。
試食させてもらったら、これまた美味しかったので、いつかご紹介したいと思います。
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