歴史と文化の町「津和野」。
たくさんの伝統が、今も町民の努力によって受け継がれています。
そんな伝統の一つ、「石見神楽」について
今回はご紹介をさせていただきます!
「石見神楽」とは
みなさま、「神楽」という言葉は聞いたことありますよね?
「石見神楽」は、その神楽の一種で、石見地方に受け継がれているものを指します。
石見神楽の特徴は….と語りたいところですが、他の神楽を見たことがないのでこちらでは割愛を。
私が初めて石見神楽を観た時の感想は 「とっても格好いい!!」 というもの。
衣装の煌びやかさと、舞手さんのキレのある舞がとても美しく、
そして、そこに迫力ある歌い手の声が合わさって
言葉では表せないほど圧巻です!!(自分の語彙力が悲しい;)
ぜひ!ぜひ観てほしいです!
「石見神楽」はいつ、どこで観られる?
じゃあ、どこで観られるの?ということですが、
ありがたいことに、津和野町では定期的に神楽が開催されています!
出演される社中や演目は追って公開、または当日まで秘密だったりしますが
「今日の神楽の演目はなんだろう?」と考えるのも楽しみの一つです。
では早速、次から石見神楽の公演スケジュールです↓↓
津和野「夜神楽」2023
夜にみる神楽はとても神秘的。
出演する社中や演目は随時更新で公開されるので、気になる方はこちらからご確認くださいませ。
通常公演
開催場所 | 藩校養老館 |
開催日 | |
開催時間 | 開演:20時 終演:21時ごろ |
定員 | 30名 |
料金 | 500円(小学生以下無料) |
予約 | 必要(当日の17時まで) |
アクセス | 島根県鹿足郡津和野町後田ロ66 (津和野駅より徒歩15分) |
開催場所である藩校養老館には駐車場がありません。
そのため車で来られる方は、津和野駅前にある町営駐車場等のご利用をお願いしますね。
そして、昨年(2022年)の開催風景がこちら。
めちゃくちゃ雰囲気があって、いい感じです!
通常公演は小さめな建物の中で行われるため、
太鼓の音がドンドンと響き、とても迫力があります。
それはそれは振動で体が揺れるほど…。
座席は土間にゴザを敷いて、座布団が置いてあるごくシンプルなものです。
特別公演
開催場所 | 太鼓谷稲成神社 |
開催日 | 2023年7月15日(終了しました) |
開催時間 | 開演:20時 終演:21時ごろ |
定員 | なし |
料金 | 無料 |
予約 | 不要 |
アクセス | 島根県鹿足郡津和野町後田409 |
車でお越しの方は、太鼓谷稲荷神社の駐車場に駐車可能です。
当日はこんな感じ。
元は、神様へ奉納される舞とされている神楽。
神社と神楽のコラボほど荘厳なものはない!と思うほど幻想的な空間になります。
特別公演は屋外なので、太鼓や舞手のセリフは少し聞き取りにくくなりますが
屋外だからこそできる演出もあって、舞台の上での舞とはまた違う楽しみがあります。
(どんな演出かは当日のお楽しみ!)
こちらは立ち見が基本となりますが、
境内にブルーシートを敷いた簡易的な座席も用意されています。
ただし、座布団などは用意されてないので
硬いところに座ると腰が痛くなっちゃう!なんて方は
座布団を持参されると良いです。(座布団を置いての場所取りは厳禁ですよ!)
また、立ちっぱなしが辛い方は折りたたみの椅子のご持参もOKです!
ご予約及びお問い合わせ先
津和野夜神楽のご予約やお問い合わせは津和野町観光協会までお願いします。
お問合せ先 | 一般社団法人 津和野町観光協会 |
連絡先 | 0856-72-1771 |
アクセス | 島根県鹿足郡津和野町後田イ66-1 |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
営業日 | 年中無休 |
ホームページ | https://tsuwano-kanko.net/ |
その他(イベントでの不定期開催)
- 8/5(土)津和野駅夜市にて夜神楽公演(観覧無料)
- /14 吉賀町ふるさと夏祭りにて夜神楽公演(観覧無料、19:15〜と21:00〜の2回)
- 8/15 津和野盆踊り大会にて夜神楽公演(観覧無料、18:00〜)
石見神楽をより楽しくみる方法
事前に演目がわかっていれば、演目の土台になっている神話を知っているとより楽しめます!
なぜかというと、神楽ではお面をかぶっているので、舞い手のセリフが非常に聞き取り辛いのです。
なんて喋っているの?なんていうことに気を取られていてはもったいない!
あらかじめ神話を勉強しておくと
あ、あのシーンやってる!と観ることに集中でき、より神楽を楽しめます。
ここでは、よく演じられる演目ついて簡単な紹介を書かせていただきます。
もっと詳しく知りたい!という方はこちらのサイトがとっても丁寧なので、おすすめです。
大蛇(おろち)
須佐之男命(スサノオノミコト)が高天原を追われ、人間界を歩いていたら、とある老夫婦とその娘に出会いました。
何やら不穏な空気で、どうしたのか?と聞くと
頭が8つある大きな蛇(ヤマタノオロチ)がいて、毎年1人ずつ娘が食べられていること、
一緒にいる娘が最後の1人で、今年もオロチに食べられてしまうのでは…と悲しんでいることを聞きます。
それを聞いた須佐之男命は、娘さんとの結婚を条件に大蛇退治をすることに決め、
とある準備を老夫婦に指示するのでした…。
塵輪(じんりん)
時は昔、日本は外国からきた軍勢に攻め込まれていて、各地で多大な被害が出ていました。
その軍勢の中には、ひときわ強い羽の生えた鬼が2人いて、それらを、まとめて塵輪といいました。
このまま塵輪を野放しにしていては被害甚大、人民が大変なことに….
そこで、帯中津彦(読み:タラシナカツヒコ、補足:のちに14代天皇となる人)が立ち上がり、部下の高麻呂を引き連れて塵輪退治を決意します。
そしてここから、人間2人対鬼2体の激しい戦いの幕が開ける!
天神(てんじん)
学問の神様とされる菅原道真公(天神様)は、
その頭脳明晰さから、天皇に重宝されていました。
それが気に食わない藤原時平は、菅原道真のウソの情報を流し、左遷させることに成功します。
左遷された菅原道真は、藤原時平への仕返しを決意する…。
道がえし(ちがえし)
ある時、悪い鬼が日本を手中に収めようと攻めてきました。
それに立ち向かったのが、戦の神である武甕槌命(タケミカヅチノミコト)。
武甕槌命の圧倒的な強さに、鬼は敗北し、とある行動にでることになるのです。
さいごに:「石見神楽」をこれからも楽しむために
はるか昔より、人々を楽しませてくれている「石見神楽」ですが、
歌舞伎などどは違い、普段は会社員として働いている人たちによって支えられています。
石見神楽を後世に受け継いでいくためにも
もし、石見神楽をみて楽しかった!と思ってもらえたらお花代をお願いできれば幸いです。
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